[Tomoyo-dev 370] ツールのプログラム名とポリシーの名前の変更について

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from-****@i-lov***** from-****@i-lov*****
2007年 7月 30日 (月) 15:19:10 JST


 先週の開発会議で話が出てきた、TOMOYO Linux ツールの置き場所と
TOMOYO Linux ポリシーファイルの置き場所についての変更案です。



<<ツールについて>>

 システム管理ツールであり、起動直後から使える必要があるので、
/ ディレクトリと同じパーティション上に置く必要があります。
そのため、 /root/ccstools/ 以外の候補としては /sbin/ /bin/ /etc/ あたりになるでしょう。
/usr/ は / とは別パーティション上である可能性があるという理由から不適切です。
よって、パッケージ化してインストールする場合でも、
インストールルートは /usr/ や /usr/local/ ではなく / になるでしょう。

 /sbin/ /bin/ /etc/ のいずれに置く場合でも、既存のプログラム名と衝突しないようにする必要があります。
例えば /root/ccstools/checkpolicy は TOMOYO Linux のポリシーをチェックするためのプログラムですが、
SELinux でも /usr/bin/checkpolicy というプログラムが使われています。
そのため、 checkpolicy という名前のまま /sbin/ 等に置くのは避けなければいけません。

 TOMOYO Linux では以下のツールが提供されています。

realpath
checkpolicy
ccstools
editpolicy_offline
make_exception.sh
setlevel
ld-watch
editpolicy
.init
patternize
ccs-queryd
domainmatch
loadpolicy
init_policy.sh
savepolicy
setprofile
make_file_pattern.sh
pathmatch
findtemp
sortpolicy
ccstree
ccs-auditd
make_allow_read.sh
make_alias.sh

衝突を避けるために、これらのプログラム名に対して
tomoyo- なり ccs- なり tmy- なりのプレフィックスを付けるなどの加工が必要です。



<<ポリシーファイルについて>>

 ポリシーファイルの置き場は /etc/ 以下になると思うので、
候補としては /etc/ccs/ か /etc/tomoyo/ か /etc/tmy/ あたりになるでしょう。

 TOMOYO Linux では以下のポリシーファイルが使われています。

status.txt                            ・・・プロファイル(制御方法)を定義する。
status-数字.txt

domain_policy.txt                     ・・・ドメイン単位で与えるアクセス許可を定義する。学習モードにより更新される。
domain_policy.作成日-作成時刻.txt

exception_policy.txt                  ・・・ドメイン遷移などの例外処理を定義する。学習モードにより更新されない。
exception_policy.作成日-作成時刻.txt

system_policy.txt                     ・・・システム全体で与えるアクセス許可を定義する。学習モードにより更新される。
system_policy.作成日-作成時刻.txt

manager.txt                           ・・・ /proc/ccs/ 経由でポリシーの変更を許可するプログラムやドメイン名を定義する。

mapping.txt                           ・・・ TOMOYO 1.0.2 のように振舞わせる。

 上記のポリシーファイルの取得/更新用として /proc/ccs/ には以下のインタフェースファイルが提供されています。
ポリシー置き場に合わせると、候補としては /proc/ccs/ か /proc/tomoyo/ か /proc/tmy/ あたりになるでしょう。

status

domain_policy

exception_policy

system_policy

manager

mapping

 その他に、 /proc/ccs/ には以下のインタフェースファイルも提供されています。

query                                 ・・・ 強制モードにおいて対話的にアクセス要求の諾否を指定する。

.domain_status                        ・・・ ドメインのプロファイルを切り替える。

.process_status                       ・・・ カレントプロセスが属するドメインのプロファイルを取得する。

grant_log                             ・・・ ポリシーに違反しなかったアクセス要求のログを取得する。

reject_log                            ・・・ ポリシーに違反したアクセス要求のログを取得する。

self_domain                           ・・・ カレントプロセスが属するドメインのドメイン名を取得する。

meminfo                               ・・・ ポリシーやログが使用しているメモリの量を取得する。

.updates_counter                      ・・・ ポリシーに変化があったかどうかを取得する。

 要望としては、

(1) ポリシーファイルの末尾の .txt を付けないようにする
(2) status ではなく profile に変更する

が挙がっています。




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