英Sophos:Macへの乗り換えを勧告、ウイルス悪質化で

 英Sophosは5日(現地時間)、コンピューター・ウイルスが金銭を目的とする傾向を強 めたとして、Windowsより危険の少ない「Macに乗り換える時が来た」と警告を発した。06年上半期のウイルス集計を発表し、そのサブタイトルでMacへの変更を促した。対策会社 がこれほど明確に勧告するのは異例だ。

 Sophosによると、最近のウイルスは騒ぎを起こすよりも、個人情報を盗むなど金銭目当てのタイプが急増。かつてないほど対策の必要性が高まっており、「Mac移行を検討すべきだ」という。

 この上半期は従来のようなメールで広がるワーム型が急減、その一方でトロイの木馬型が増え、全体の82%を占めるに至った。前年同期は6割程度だったため、ウイルスの潮流が変化したことを裏付けている。

 メール全体に占めるウイルス付きメールの割合は91通につき1通(前年同期は35通につき1通)に減っており、メールで広がるタイプの減少は鮮明だ。最近のウイルスは拡散を目的としておらず、逆に標的を限定し、目立たないうちに個人情報を盗む傾向を強めているという。【南 優人/Infostand】

Sophos
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